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日曜日の遊び方　手づくりの蕎麦・うどん
藤村　和夫・著
雄鶏社　　 出版社のホームページ
定価：1,165円
1990年3月刊
A5版 (14.8x20.9cm)　138p

消費者が、ただ消費するだけのものにならないためにも、今の子供達にも「昔、家でお蕎麦を拵えて食べたっけ」という思い出を与えるためにも、また、自分の思い出を大切にする意味でも、ウロ覚えの蕎麦・うどん打ちの技術を、子供達のいる日曜日に復習してみるのも良いではないだろうか。
なにしろ、故郷のおばあさんにもできた、そんなに難しくない、ごくあたりまえの「伝承技術」なのだから。
（「はじめに」より抜粋）
1990年に発行されてから、今日まで多くの版を重ねている。蕎麦打ち趣味が、今日のように興隆する原点に、この本があったのではないかと推測される。
写真は無く、イラストとテキストだけで蕎麦・うどんの打ち方を解説しているのだが、その解説がポイントを突いている。蕎麦粉に水を注ぐのか、水に蕎麦粉を注ぐのか、どうしてそのような方法をとるべきなのか、といった解説が続く。
初めて蕎麦・うどんを打ってみようと志す人が必ず読むべき書だが、この本だけが絶対なのではない。写真解説の多い他の書籍も、合わせて参考にする方が良い。
多くの蕎麦打ち技法書の中で、この本は原器のようなものなのかも知れない。蕎麦打ちに迷った時に戻るべき場所、という感じがする。それ位に、根っこを押さえた良書。
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