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誰でも簡単、10割蕎麦
瀧澤 南海雄・著
近代文芸社　　 出版社のホームページ
定価：1,200円
2001年2月刊
(12.9x18.8cm)　79p

蕎麦打ち大革命！
水回しに熟練を必要とせず、これまでのような捏ねの工程が省け、
たった100g（一人前）で打っても美味しい蕎麦になる、
画期的な方法を紹介。
（帯より抜粋）
初めて蕎麦打ち教室に行ったその6カ月後に、著者はこの本の執筆を開始したのだという。
「スプレー法」であれば、失敗することなく10割蕎麦を打つことができる、という自信がこの本を書かせたのだろう。

確かに、スプレー法は理に適っている。水廻しの最後に、スプレーで微調整するという方法はお勧めできる。
蕎麦打ちを試みたが、どうしても上手くできないという人はこの本を参考にすると良い。
ただし、初めて蕎麦を打つという人は写真が豊富な他の本も併せて参考にすべきだろう。この本では、蕎麦を打つプロセスを写真で紹介したりはしていないのだから。

著者は、バイオ関係の研究者。蕎麦打ちに対するアプローチの仕方が、いかにも理系の研究者っぽい（誉め言葉です）。実験的な発想と、実践的アプローチが、面白い。
蕎麦打ち指南書は数多いが、蕎麦打ち工学的なアプローチという点で稀有な本。蕎麦打ちは、そのような方向においてもまだまだ発展する可能性があると思う。

（それにしても、1,200円という値段は高過ぎる。専門書じゃないんだから）
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