Book of Soba

蕎麦の総合書
蕎麦打ち指南
蕎麦の薀蓄
蕎麦の科学
蕎麦の文学
蕎麦屋案内
雑誌の蕎麦特集
蕎麦料理,その他
| 前のページに戻る |

Book of Soba
Close to Soba
Think Soba
Release Note

E-Mail
mailto@1100v.com
Copyright, 1100v.com
All Rights Reserved
| 1100v Web Policy |
 
そばの料理

石井 仁
旭屋出版   出版社のホームページ
定価:1,500円
2002年7月刊
変形版 (20.6x29.9cm) 80p

(十割極細蕎麦の他にも)そばをおいしく味わう食べ方があると思い、トマトソースやサラダ風、中華風などを考えました。また、そばの実やそば粉にも注目して、オードブルやデザートまでそばの可能性を広げました。調理法も和食だけではなく、洋食もあれば中国料理もあります。ある意味、これまでのそばの概念からはずれているかもしれません。でも、私は、そばの本当のおいしさは、その新たな可能性の中に宝庫があるのだと思います。

(前文より引用)
本書は、料理本というよりも作品集と呼ぶべき趣を持っている。料理も器も、実に見事だ。
でありながら、一品一品のレシピを丁寧に解説している点が好ましい。
本書に収められているメニューと似たような料理は、数多くある。ぼく自身も、似たようなものをいくつも作って遊んだことがある。
しかし本書に収められているメニューは、いずれもプロの仕事なのである。
料理としての揺るぎなさがある。
一滴の油で料理を引き締める技がある。
蕎麦に寄せる、深い愛情がある。
やっぱりプロには敵わないなと思う。
それでも、「そばご飯 うなぎの蒲焼きのせ」を作ってみようと思わせる懐の深さがある。

残念なことに、流行りの料理のポートレート風の写真がいけてない。料理の魅力を伝えるためには、写真の深度はもっと深くすべきだった。

著者は、静岡県修善寺にある「朴念仁」の主人。
著者の熱意と編集者の思いが重なり、旭屋書店MOOKに新たなページを切り開いた労作。
| 前のページに戻る |
| ページトップへ戻る | ホームページへ戻る | Designed by 1100v.com, (C) All Rights Reserved.