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真打登場！ 霧下蕎麦
片山 虎之介・撮影/文
「サライ」編集部・編
小学館
出版社のホームページ
定価：1,500円
2002年7月刊
A6版 (14.8x20.9cm) 123p
霧の降る高原に、蕎麦の花を愛でる旅に出掛けてみたい。しっかりと実が入り、香りも味も優れている。全国各地の「霧下」地域で、その繊細で豊穣な味に触れる。
(本文より引用)
霧下蕎麦の産地を訪ねてご当地蕎麦を食するという企画本。
産地から蕎麦を語る、という企画そのものは新奇なものではない。
しかし、霧下蕎麦の産地に限定することで、この本は蕎麦をスイートスポットで捉えている。
なにしろ朝霧が生まれる場所に産する霧下ソバは、文句無しに旨い。理屈抜きに、美味しい。
そのような場所にこそ、実は語るべき蕎麦店がある。
北海道幌加内から宮崎県椎葉村まで霧下蕎麦の産地を訪ね、地元の蕎麦職人を取材し、蕎麦と寺の歴史や大名好みの蕎麦などの薀蓄を語る。好著。
写真家である著者が捉える風景が美しい。
朝霧の中に沈む幌加内の美しさは、特筆もの。
漆器と蕎麦の取り合わせにも注目すべし。
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