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そば風土記

植原 路郎・著
毎日新聞社   出版社のホームページ
定価:850円
1974年刊
A5版 (13.6x19.5cm) 206p

移ろう色を、響きを、自然の趣を、食べ物のなかに求めようとする、それが日本人の心である。本書は、そばを通して、四季折々の感懐と、埋もれた故事来歴をたずねた、珠玉の随筆集である。
(帯より引用)
著者は、植原 路郎(うえはら ろろう)、碧々亭。
東京堂出版の「蕎麦辞典」の著者として知られる。

この本が出版された1974年(昭和49年)、長島 茂男は、「わが巨人軍は、永遠に不滅です」と言って現役を引退したのだった。
田中 角栄(田中 真紀子の父親)は、立花 隆の論文に追い詰められて首相の座から下りた。
アメリカでは、北ベトナムに爆弾を落とし続けたニクソンが、ディープスロートによって追い詰められて大統領の座を辞任した。
要するに、随分と昔のことだ。
昔のことではあるが、今日の蕎麦ブームの原点はこの時代にまで遡ることができる。現在では不動の地位を築いた蕎麦店が、先鋭的な工夫をさまざまにこらしていた時代である(と思える)。

それはさておき、本書では蕎麦を「日本人独特の民族食」と位置付けて、さまざまな角度から語る。
語り口は自由自在。
「日本の風土」なんていう言葉はもはや死語のようにも思えるけれど、蕎麦が確かにこの国の風土に根ざしたものであることを教えてくれる。
各ページに添えられたカット(イラスト)も、良い味を添えている。
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