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そば打ちの美学

大西 利光/須田 修・著
川辺書林   出版社のホームページ
定価:1,800円
1999年6月刊
四六版 (13.3x19.3cm) 301p

飛ぶ鳥落とす青年社長が会社を清算。38歳で酔いどれ名人に弟子入りし、屋台と世田谷の店を経て信州へ。"眠れるそばの本場"での格闘が始まった。看板の品は江戸伝来の「変わりそば」と、全国唯一そば粉100%の「更級そば」。

(帯より引用)
正直に言うと、現役の蕎麦職人が書く本は、技術書を除けば大して面白いものがない。
まだ途上にあるがための、消化されない生硬さというようなものを感じる。
この本もまた現役の職人によって書かれたもので、拭いがたい生硬さはあるのだが、それ以上の面白さが溢れている。

目次では二部構成になっているが、内容的には三部構成。
信州上田で蕎麦屋を開業するに至るまでが第一部。
子育てに関わるあれこれが、第二部。ここは読み応えがある。
そして第三部が、生粉打ちに関わる技術編。この部分は、蕎麦打ち素人のライター(須田修氏)が、体験取材しながら書いている。
この分業が、成功している。技術解説が、じつに分かりやすい。
蕎麦打ちの技術教本としても勧められる。
蕎麦打ち趣味の目から、鱗が剥がれ落ちたりします。

自分の掌が生み出す蕎麦を信じる強さ、それが心地よく伝わる。好著。
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