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蕎麦と江戸文化 -- 二八蕎麦の謎 |
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笠井 俊弥・著 雄山閣出版 出版社のホームページ 定価:1,980円 1998年6月刊 四六版 (13.0x18.8cm) 234p |
第一章 お江戸の分化と情緒
第二章 謎また謎のニ八蕎麦
第三章 江戸ッ子、美人娘、ニ八蕎麦
第四章 楽しみはニ杯
第五章 粋のエスプリ -- 数の省略分化
第六章 ニと八のデュエット
第七章 ニ八のバトンリレー
第八章 状況証拠あれこれ
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「ニ八蕎麦」とは何であったのかという問いに、新説で挑む。
まず、ニ八=十六文説を否定する。次に、ソバ粉とつなぎの混合比率説を否定する。そこに新説を提示する。
(その新説を、ここに書く訳には行かない。読んでみてのお楽しみ、だ。)
傍証を重ねながら、じわじわと新説の外掘りを埋めて行く。豊富な傍証を積み重ねて行く過程には、ミステリー小説に似た面白さがある。
ところが、後半になると新説がみごとに暴走しまくる。その暴走ぶりもまた深みがあって、実に楽しい。
追検証が待たれる。
追記 : その後、江戸文化に関わる書籍をいくらか読み進めるうちに、笠井俊弥氏の新説は極めて有力なものであると思われてきた。追検証を待たねばならないとは思うが、本書で示された説を支持したい。
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