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そば学大全 日本と世界のソバ食文化

俣野 敏子・著
平凡社   出版社のホームページ
定価:740円
2002年9月刊
新書版 (10.6x17.2cm) 222p

序章  ソバとの出会い ---- 私の研究歴
第一章 植物としてのソバ、作物としてのソバ
第二章 日本のソバとそば
第三章 世界のソバ食文化紀行
第四章 ソバの栄養と健康
第五章 日本「再発見」
(目次より抜粋)
「そば学大全」という大きく構えた書名であるが、読んでみると大全という名に違わぬ内容の厚みと奥行きに驚かされる。
第一章では植物としてのソバを論じ、ソバの栽培に関わる多くの問題を取り上げている。ここで打ち鳴らされている警鐘には、アマチュア蕎麦打ち人も耳を傾けるべきだろう。
圧巻なのは、第三章の「世界のソバ食紀行」。
この章に、全体の1/3ほどのページが費やされている。
各地で開催される国際ソバシンポジウムを追って、著者は世界を駆け巡る。駆け巡って、ソバ料理を食べる。
それだけじゃあない。そこにソバがあれば、地球上のどこへでも行く。
ボスニアにも行く。キルギスタンにも行く。遂には、ネパールの高地で意識を失ったりもする。
そういった体験の中で知った各地のソバ料理を、日本語で紹介することの難しさを著者は訴えている。その難しさは良く分かる(刺身を「生魚」と訳したら、料理の内容は伝えられないものねえ)。
しかし、著者に導かれながら、世界各地のソバ料理がどんなものであるかと想像するのは、実に楽しい体験となる。

本書は、21世紀始めの蕎麦ブームから生まれた傑作のひとつだと思う。
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