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蕎麦打ち

加藤 晴之・著
ちくま文庫   出版社のホームページ
定価:699円
1994年12月刊
文庫版 (10.5x14.8cm) 332p

序章  「出張手打蕎麦」始めます
第一部 自然との出会い
第二部 八ヶ岳へ
第三部 回想の青春
第四部 「翁」での修行時代
第五部 「出張手打蕎麦」
終章  出会いを重ねて
(目次より抜粋)
この本の著者がデザインした"SONYプロフィールPro"というモニターテレビは、当時のTV製品の中では群を抜いて格好良かった(欲しかった)。
時代の先端でそのような製品を手掛けていたプロダクト・デザイナーが、百姓生活を経て、出張蕎麦打ち人になる。
その過程を描いた、自伝的物語。

蕎麦の実が粉に挽かれ、捏ねられてドゥになり、薄く延されて包丁で切られ、麺線になる。
著者の心も、そのように変容し続ける。寄り道を重ねながら、ゆっくりと変容の旅を続ける。
しかし、姿形がどのように変わろうとも、ソバはソバでありその如実(本質)は変わらない。そしてこの本の著者も、同じなのだ。

だがある日、煮えたぎる釜に放り込まれて麺が茹でられるような、決定的な変容の時を迎える。スリリングな瞬間。
このあたりの描写が、ちょっと胸に迫ってくる。

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